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検査ID 16142  通常あるはずの伝票がない


検査内容等

[3067 前受収益]について、本年度の伝票がありません。

対処方法

前年度末に計上した経過勘定科目[3067 前受収益]は、当年度の決算において精算するのが一般的です。

すなわち、入金した時には通常の収益科目で仕訳を行います。
[3067 前受収益]は、決算において前年度末の逆仕訳で全額を戻し、当年度末は新たに必要額を計上するのが簡単です。
洗替法の考え方です。
なお、継続的なサービスの場合には、前年度と同額の場合も多いので、その場合は仕訳を省略しても差し支えありません。

操作方法


その他の参考情報

[1014 未収収益]、[1043 前払費用]、[3051 未払費用]、[3067 前受収益]などの経過勘定科目は、同様の処理を行います。
非常に間違えやすい科目として[3066 前受金]があります。
前受金は、サービス等はまだ完了していないにもかかわらず、先にもらったお金を処理する科目です。
それに対し、前受収益は、まだサービス等の提供の契約途中で確定した収益ではないれども、決算がきたので期間が経過していない先の分をきちんと前受として収益から除こうという会計上の考え方によるものです。

会計基準注解の(注2)の重要性の原則の適用例(2)に記載の通り重要性が乏しい場合には計上しないことができます。

Q4.4.4 旧基準の「前受金」が、新基準では「前受金」「前受収益」に分かれましたが、どう使うのでしょうか?