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検査ID 42020  退職給付制度関係の資産負債の確定について


検査内容等

[2260 退職給付引当資産]と[4031 退職給付引当金]の期末残高は一致しています。
退職給付引当金の期末残高が、共済会等から送られてきている書類の期末退職金要支給額と一致していることを確認してください。一致していなかったら、次のような原因が考えられますから、対処の上修正の伝票を起こして期末残高を一致させてください。

対処方法

共済会等の資料と一致していない場合の対処

【STEP1】

[4031 退職給付引当金]について、以下の事項を確認してください。

@退職者、異動した者の処理は適切に行われているか?
⇒共済会等からの計算書等に基づいて正しく仕訳がされているかどうか確認してください。

仕訳例については、検査ID 42110 検査ID 42120 検査ID 42130 検査ID 42140  を参照してください。

A決算において繰入は、行われているか?
⇒期末退職金要支給額に達するまで、退職給付引当金繰入の伝票を起こします。
退職給付引当金を増加させるのであれば[30160 退職給付費用/4031 退職給付引当金]、減少させるのであれば[退職給付引当金/退職給付費用]と仕訳します。
なお、非資金取引なので、[関連なし]にしてください。

退職給付引当金を増やす場合も減らす場合も、借方貸方は異なりますが、同じ勘定科目で仕訳します。
(旧基準の退職給与引当金繰入、戻入は、退職給付費用に統一されました。)

【STEP2】

[4031 退職給付引当金]が一致したら、次に退職給付引当金と同額になるように[2260 退職給付引当資産]を調整する伝票を起こします。
退職給付引当資産を増加させるのであれば[2260 退職給付引当資産/30160 退職給付費用]、減少させるのであれば[30160 退職給付費用/2260 退職給付引当資産]と仕訳します。
なお、非資金取引なので、[関連なし]にしてください。

退職給付引当資産を増やす場合も減らす場合も、借方貸方は異なりますが、同じ勘定科目で仕訳します。

【STEP3】

最後に、BSにおいて、[2260 退職給付引当資産]と[4031 退職給付引当金]が一致していることを確認してください。

操作方法

試算表から伝票を特定し修正する
貸借対照表を印刷する

その他の参考情報

資料の見方については、検査ID 42080  を参照してください。